プロフィール

長い会社員生活の中で、私はずっと自分が健康体であると過信して、健康を後回しにしてきました。
若いころ、原因不明の高熱に倒れ、3週間の入院を経験しました。退院のその日、担当医から「あなたの血糖値は200なので、糖尿病ですよ」と告げられたときも、何かの間違いだろうという思いしかなく、どこか他人事のように受け止めていました。
それでも不摂生な生活を送り、ある日仕事の合間にトイレに行ったとき、大量の血尿を目にして、ようやく体の悲鳴に気づきました。がんセンターでの精密検査――あの静かな待合室で過ごした時間は、今でも忘れられません。
そして、脳血管疾患で突然倒れ、1か月の入院とリハビリの日々。体が痛くて眠れない日が続く中で、初めてゆっくりと自分の人生と向き合いました。
阪神・淡路大震災、東日本大震災――日本を揺るがす大きな災害が続く中で、「命はこんなにも儚く、そして尊いものなのだ」と、胸の奥からじんわりと気づかされていきました。
今、私は毎朝目が覚めるたびに、こうして生かされていることに感謝して、静かに手を合わせます。
若い時は、楽しいだけを目的にして旅行していたように思いますが、いまの私は、旅行の大小に関係なく、訪れる土地の風景とそこでの人々との出会いに感謝して、すべてが一生の宝と心に焼き付ける旅となっています。
健康とは、当たり前にそこにあるものではなく、毎日少しずつ大切に育てていくものだと、数々の経験が私に教えてくれました。同じように体や生き方に悩んでいる方への、小さな道しるべになれたら――そんな思いで、これからも言葉を綴り続けます。